住まいの省エネ性を高めるリフォームには助成金が支給される

住宅リフォームは傷んだ個所を補修したり、設備を新しいものと交換したりして住まいの快適性や利便性をアップさせるために行うものですが、工事の内容によってはそれが社会全体の役に立つものもあります。
そうしたリフォームに対しては公的な助成金が支給される制度が各自治体に設けられていますが、千葉市にも同様の制度が存在します(以下はいずれも2022年度現在の制度です)。

千葉市における住宅リフォームへの助成制度のうち、代表的なものが環境保護に貢献するような住宅改修に対する助成金の支給です。
これは脱炭素化促進事業と呼ばれるもので、太陽光発電システムや家庭用燃料電池システムの導入、窓の断熱改修などを行う際に支給されます。
支給額は定額または定率制です。

さらに、エネルギーの自家生産と省エネルギーを組み合わせることによって実質的な消費量をゼロにする、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを実現する際にも助成金が支給されます。
具体的な工事内容は高断熱外皮や空調設備、給湯設備などの改修です。
これについては、国の補助金と千葉市の助成金が併給できます。

社会的弱者の暮らしを助ける助成制度もある


省エネ関連のリフォームに加え、千葉市には福祉の向上を目的とした住宅リフォームに対する助成制度もあります。
こちらは高齢者と障がい者の住む住宅を改修し、住みやすさの向上や介助者の負担軽減などを目指すものです。

工事内容は多岐にわたりますが、代表的な例としては廊下や浴室などへの手すりの取り付け、和式便器から洋式便器への交換、昇降機や段差解消機の設置などが挙げられます。
助成を受けるにはそれぞれ年齢や障がいの程度などに関する要件を満たす必要があり、また工事を担当する事業者が千葉市内にあるか千葉市外にあるかによって支給額の上限が異なります。

一方、必ずしも福祉目的とは言えないものの、家族同士の助け合いを促すことによって暮らしやすさの向上を目指すのが、三世代同居・近居支援事業です。
これは親・子・孫の三世代が千葉市内に同居するかもしくは近隣に居住する場合に必要な費用を助成するもので、住宅の新築・増改築に対する工事費のほか引越し費用の一部も対象となります。

まとめ

千葉市では住宅の省エネルギー性能を高めるための改修や、高齢者や障がい者が暮らしやすくなるための改修に対して各種助成を行っています。
これからリフォームを行おうと考えている人は、これらに該当する工事内容があるかどうかを確認したうえで、上手に活用すれば工事費の負担を軽くすることができます。
年単位で予算に上限が決められている事業もあるので、市の公式サイトなどで常に最新の情報をチェックしておくのがおすすめです。